研究題目
マルチオーミクス解析を用いたがん患者評価に基づく個別化治療と新技術開発に関する研究ープロジェクトHOPE(High-tech Omics-based Patients Evaluation)for Cancer Therapyー
研究概要
目的: 静岡がんセンター手術症例のうち、年間約1,000症例のがん患者から提供された血液や手術摘出組織について、ゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボローム、メチロームなど最先端マルチオミクス解析技術を用いてがんの発生や進展過程に関与する分子生物学的特徴を分析する。 腫瘍組織については、一人ひとりのがん患者について、がんのドライバー遺伝子や遺伝性がん原因遺伝子を突き止める。 さらに、血液細胞を用いた生殖細胞系列のゲノム解析により、遺伝性がんの存在について検討する。薬物代謝酵素の遺伝子多型を調べ、薬剤感受性や副作用のについての関連を検討する。 得られた成果は、新たな予後因子、創薬、診断薬開発など、新規がん診療技術の開発に役立てられる。一人ひとりの患者についての解析結果が、治療の実践においてどのように役立つかについても検討する。
研究方法: 末梢血の白血球 (非腫瘍組織) や手術摘出組織 (腫瘍組織、非腫瘍組織) から抽出したDNAおよびRNAを対象に、NGSによるWhole Exome seq、DNA amplicon-seq、RNA amplicon-seq、マイクロアレイ、Whole genome sequencing、メチル化解析を実施する。
対象: JGAS000130: いずれかのがんを発症し、静岡がんセンター病院において摘出手術を受けた2042症例のうち、POLE遺伝子内に変異を持ち、かつ、がん関連変異を高頻度で保有する91症例 JGAS000274: いずれかのがんを発症し、静岡がんセンター病院において摘出手術を受けた5143症例 JGAS000604: 消化管間質腫瘍: 30症例 (23症例は上記で登録済み、7症例は新規) JGAS000715: 静岡がんセンター病院で手術を受けたがん患者5143症例において全エクソンシーケンシングおよび全遺伝子発現解析などでドライバー遺伝子に変化が認められなかった177症例
