研究題目
創薬をめざした新規骨・軟部肉腫細胞株および疾患モデル動物の開発
研究概要
目的: 骨軟部腫瘍は、がん腫に比べ発症頻度が低く手術以外に有効な治療法がない希少難治がんに分類される疾患群で、新規治療法の開発が著しく遅れている。適切な動物モデルは皆無で薬剤開発へ向けた研究材料となる生物資源に乏しい。本研究は、再現性・利便性・経済性に秀でた質の高い肉腫生物資源の整備を目的とし、臨床材料から種々の骨軟部肉腫細胞株の樹立および実験動物モデルの構築を行い、その整備作業を通じて、肉腫がん化機構の解明および新規の創薬に取り組んでいる。
研究方法: ・悪性骨巨細胞腫腫瘍組織および同患者正常筋組織よりRNA・DNAを採取し、RNAシークエンス、全エクソームシークエンス解析を次世代シークエンサーにて実施した。 ・軟骨肉腫2症例の腫瘍組織1検体、同患者正常筋組織1検体、腫瘍細胞をAir-liquid interface法で培養後NSGマウスに移植し形成した腫瘍組織 (ODX) 1検体ずつ、計6検体についてRNAシークエンス解析を実施した。また、腫瘍組織およびODX 1検体ずつ、計4検体について全エクソーム解析を実施した。 ・滑膜肉腫3症例、組織球肉腫1症例の腫瘍細胞および正常筋組織、ならびに、腫瘍細胞から樹立したオルガノイドをNSGマウスに移植し形成した腫瘍組織 (ODX) 各1検体 (組織球肉腫由来ODXのみ2検体) 、計13検体についてRNAシークエンス解析を実施した。また、組織球肉腫1症例の腫瘍組織、正常筋組織、ODX各1検体ずつ、計3検体について全エクソーム解析を実施した。
対象: 悪性骨巨細胞腫1症例、軟骨肉腫2症例、滑膜肉腫3症例、組織球肉腫1症例
