研究題目
婦人科臓器に発生する悪性腫瘍の発症に関連する分子生物学的異常の検索
研究概要
目的: 卵巣明細胞腺がんと他の組織型の卵巣がんにおけるゲノムコピー数の違いを比較することに加え、全エクソンシークエンス、RNAシークエンスにより、卵巣明細胞腺がんの分子生物学的特徴を明らかにする。さらに、高異型度卵巣漿液性がんにおいても同様の網羅的ゲノム解析を行い、相同組換修復欠損のバイオマーカー、サブタイプ、予後規定因子を同定し、PARP阻害薬の有用性についても検討する。さらに、全エクソンシークエンス解析結果をもとに相同組換え修復欠損 (HRD) の有無を判定し、HRD陽性症例に対するPARP阻害薬オラパリブの有効性・安全性を調べる医師主導治験を行う。 また、子宮体がんにおける免疫制御メカニズムを理解することは、免疫療法戦略の改善に重要である。そのため、腫瘍免疫微小環境とHLAクラスI発現の関係を解明することで、特にCD8+ T細胞浸潤パターンへの影響を明らかにする。異なる組織学的、分子生物学的サブタイプにおける免疫回避の分子基盤を解明することで、個別化免疫療法の開発に貢献することを目指す。
研究方法: がんゲノムコピー数解析 (ゲノムワイドSNPタイピングアレイを使用し約26万個のSNPプローブの蛍光強度を測定し、がんと正常を比較することでコピー数異常を検出する) 、Whole Exome sequencing、RNA-seq、メチル化アレイ、発現アレイ、Target bisulfite sequencing
対象: 卵巣がん57 (類内膜がん12) +111+31+189症例、子宮体がん86症例
