研究題目
大腸癌における大規模ゲノム構造異常と癌ゲノム進化に関する研究
研究概要
目的: 近年、全ゲノム重複は進行がんでもみられ、がんの転帰に関連するマクロ進化学的事象であることが示されている。しかしながら、全ゲノム重複による大規模なゲノム構造異常ががんゲノム進化にどう寄与するかは未だ不明な点が多い。大腸がんは、正常大腸粘膜上皮に複数のがん遺伝子・がん抑制遺伝子の異常が蓄積した結果、腺腫・粘膜内がん・浸潤がんへと進展していく多段階発がんが提唱され、発がんメカニズムが最もよく解明されている腫瘍の一つであるが、大腸がんにおいては全ゲノム重複などの大規模ゲノム構造異常が発がんに寄与するメカニズムの解明は進んでいない。本研究では、大腸がん組織を研究試料とし、多段階発がん過程における全ゲノム重複・染色体構造異常等の発生をmulti-region sequencing解析により推定し、がんの不均一性とがんクローンの進化との関連や腫瘍の進行・転移との関連を明らかにすることを目的とする。
研究方法: 全ゲノムシークエンス
対象: 大腸がん 62症例
