研究題目
個別化T細胞受容体遺伝子導入T細胞療法の臨床応用を目指した肝胆膵領域がんにおけるネオアンチゲンおよびそれを認識するT細胞受容体のスクリーニング
研究概要
目的: 肝胆膵領域のがんは患者数が多いだけでなく、根治することが難しいがんである。 近年、遺伝子変異により新しく生じた変異ペプチドが、ネオアンチゲンとして免疫系に認識されることが報告され、それらを標的とした免疫療法の開発が国内外で進められている。腫瘍内に浸潤しているT細胞の中には、このような遺伝子変異に由来するペプチドを認識し、活性化、浸潤した細胞分画が含まれていると考えられる。腫瘍内に浸潤しているT細胞が多様なネオアンチゲンを認識排除できるならば、それらを応用することで、がんの持つ不均一性に対応できるがん免疫治療法と成り得る可能性がある。本研究では、肝胆膵領域のがんに有効な免疫療法を開発し、がんの新しい治療法として提案するため、患者間で異なるがんの遺伝子変異や抗原を同定し、それらを認識する多様なT細胞集団を用いた免疫治療法の実用性の検証を行う。
研究方法: 外科的に切除された肝細胞がんおよび転移性肝がんから新鮮な正常組織と腫瘍組織を収集。それぞれの組織サンプル (直径2~5mm) からDNA/RNAを単離し、NextSeq 550 (イルミナ) による全エキソームシーケンスまたはRNAシーケンスに用いた。
対象: 2017年から2020年において、国立がん研究センター東病院で外科的切除術を受けた肝がん症例
