研究題目
治療応答性転写に関連したゲノム不安定性と原発・進行再発乳癌患者の治療効果予測および予後予測の検討
研究概要
目的: 乳がんの予後や治療効果予測は臨床病理学的因子を中心に行われてきたが、その予測能は十分とは言えない。最近リキッドバイオプシーによる予測が開発されており、その低侵襲性や、治療過程の動的変動を含めた診断能が注目されている。当研究室では、エストロゲン感受性乳がんがホルモン療法耐性化を獲得する過程で、転写を活性化させる26遺伝子座を同定している。転写が活性するゲノム領域は、その不安定性とがんとの表現型との関連が報告されている。本研究では、治療抵抗性獲得の過程で変動するゲノム領域に着目して、臨床情報に紐づけられた原発性乳がんおよび再発乳がん患者血漿由来のcell free (cf) DNAの配列情報を次世代シーケンスにて解析し、治療耐性症例や再発症例で有意に検出されるゲノム断片やそれによって生じうるゲノム不安定性を見出し、がんの治療耐性化リスクの評価法を開発することを目的としている。
研究方法: 乳がんで転写変動のある26遺伝子のゲノム領域のハイブリッドキャプチャー法によるターゲットシーケンシング
対象: 乳がん (原発性および転移再発) 127症例の末梢血血漿中cfDNA
