研究題目
大腸多段階発がん進化の過程においてドライバー変異を生じる機序の解明
研究概要
目的: 近年、single cell RNA sequence解析により、大腸がん細胞と間質細胞における細胞間相互作用が解析されてきたが、がんの早期における腺腫から発現する重要ながん微小環境、特に免疫寛容獲得機構に関してはまだ明らかになっていない。公共データベースより入手したシングルセル解析と空間的トランスクリプトーム解析を統合することにより、腺腫がん境界部における免疫寛容およびがん微小環境の形成について調べた。この解析により、早期がん細胞が共局在する免疫細胞および細胞間相互作用を明らかにし、免疫から逃避するメカニズムを明らかにすることによって新たな治療標的分子を探索する。
研究方法: ホルマリン固定パラフィン包埋標本 (FFPE) から5μm厚切片を作成し、Visium Spatial Gene Expression Reagent Kits for FFPEユーザーガイドに従い、Visium Spatial Gene Expression Slide Kit (10x Genomics) を用いて処理した。切片をH&E染色して画像化した後、MGI DNBSEQ-G400システムを用いて捕捉したプローブライブラリーをシーケンスし、リードをデマルチプレックスした。
対象: 発がん機転ACS (adenocarcinoma sequence) を背景とした大腸がん症例
