NBDC Research ID: hum0495.v1
研究内容の概要
目的:心房細動(Atrial Fibrillation:AF)は世界で最も多く見られる不整脈であり、脳卒中や心不全などの深刻な合併症を引き起こすことがある。発作性心房細動(Paroxysmal Atrial Fibrillation: PAF)はAFの一種で、AF症例の約25%を占め、世界中で約3000万人が罹患していると推定されている。AFに関する広範な遺伝子研究が行われてきたが、東アジア集団におけるPAFに関与する遺伝的要因は未だ特定されていない。本研究の目的は、日本人集団におけるPAFに関連する遺伝的要因を特定し、日本人集団におけるAFの遺伝的構造の理解に貢献することである。
方法: 全エクソームシークエンシングを実施し、Genome Analysis Toolkit(GATK)ベストプラクティスに従ってシーケンスデータを処理後、検出されたバリアントを対象とした関連解析(Burdenテスト、SKAT、SKAT-O)を実施した。
対象: PAF患者1,176症例、非PAF(対照)1,172症例
データID | 内容 | 制限 | 公開日 |
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hum0495.v1.gwas.v1 | 発作性心房細動のExomeデータを元にしたGWAS統計情報 | 非制限公開 | 2025/02/13 |
※リリース情報はこちら
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分子データ
対象 |
PAF(ICD10:I48.0):1,176症例 非PAF(対照):1,172名 |
規模 | Exome / genome wide SNPs |
対象領域(Target Captureの場合) | - |
Platform | Illumina [NovaSeq 6000] |
ライブラリソース | 末梢血から抽出したDNA |
検体情報(購入の場合) | - |
ライブラリ作製方法(キット名) | SureSelectXT Kit |
断片化の方法 | 超音波断片化(Covaris) |
ライブラリ構築方法 | Paired-end |
リード長(除:バーコード、アダプタ、プライマー、リンカー) | 150 bp |
遺伝子型決定アルゴリズム(ソフトウェア) | GATK HaplotypeCaller |
関連解析(ソフトウェア) | Burden、SKAT、SKATO(R:package SKAT) |
フィルタリング |
Sample QC: (1) Sample call rate < 0.97 (2) 性別の一致 (3) 血縁関係者(親族係数0.088を超える二親等以上のサンプルを除外) (4) 挿入/欠失比、データ量、ヘテロ接合性/ホモ接合性比に基づく外れ値のサンプルを除外 Variant QC: (1) genotype quality >= 20 (2) depth >=10 (3) Allele balance (4) variant call rate >= 0.97 (5) Hardy‒Weinberg equilibrium P-values >1 × 10−8 (6) PCA |
マーカー数(QC後) | 518,621 |
NBDC Dataset ID |
(データのダウンロードは上記Dataset IDをクリックしてください) |
総データ量 | 822 KB(tsv) |
コメント(利用にあたっての制限事項) | NBDC policy |
提供者情報
研究代表者: 田中 敏博
所 属 機 関: 東京科学大学 疾患多様性遺伝学
プロジェクト/研究グループ名:-
科研費/助成金(Research Project Number):
科研費・助成金名 | タイトル | 研究課題番号 |
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日本医療研究開発機構(AMED) 医療機器・ヘルスケアプロジェクト | インテリジェント心房細動予防・検出インフラの構築 | JP21he2102002 |
関連論文
タイトル | DOI | データID | |
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