NBDC Research ID: hum0454.v1

 

研究内容の概要

目的: Crohn病は原因不明の炎症性腸疾患であるが、リンパ管の異常やリンパ流の障害が病因に関連すると報告されている。一方、肉芽腫はCrohn病の組織学的特徴の一つであるが、肉芽腫がしばしばリンパ管内にみられ、リンパ管内の肉芽腫がCrohn病におけるリンパ流の障害の原因であるとの指摘もある。以上のようにCrohn病の病態を考える上で、リンパ管内の肉芽腫は重要な免疫学的構造物であるが、なぜリンパ管の中に存在し、どのような性質を持つかなどはほとんどわかっていない。本研究においては、リンパ管内およびリンパ管外のリンパ腫の性質を明らかにするとともに、リンパ管内およびリンパ管外肉芽腫とCrohn病における臨床病理学的な所見との関連性の有無の検証を行う。また生物学的製剤投与によるCrohn病における免疫応答の変化の解析も行う。

方法:Xenium解析(multi tissue panelの377分子+カスタム50分子)

対象:Crohn病10症例およびコントロール6症例(潰瘍性大腸炎4症例、サイトメガロウィルス腸炎1症例、がん1症例)のホルマリン固定パラフィン包埋検体(FFPE)

 

データID内容制限公開日
JGAS000697 Xenium In Situ Gene Expression 制限公開(Type I) 2024/12/16

※リリース情報はこちら

※制限公開データの利用にあたっては、利用申請が必要です。申請方法はこちら

 

分子データ

JGAS000697

対象

Crohn病(ICD10:K509):10症例

     術前にステロイドや生物学的製剤などの強い治療を行っていない症例:8症例

     TNFα阻害薬を投与している症例:2症例

潰瘍性大腸炎:4症例

サイトメガロウィルス腸炎:1症例

がん:1症例

規模 Xenium In Situ Gene Expression
対象領域(Target Captureの場合) 427遺伝子(multi tissue panel:377遺伝子、カスタム:50遺伝子)
Platform 10x Genomics [Xenium Analyzer]
ソース 手術摘出検体(FFPE)
検体情報(購入の場合) -
調整試薬(パネル、キット名、バージョンなど) Xenium Slides & Sample Prep Reagents
Xenium Decoding Reagents
Xenium Decoding Consumables
解析ソフトウェア(可視化ツールなど) xenium-1.7.1.0
Japanese Genotype-phenotype Archive Data set ID JGAD000830
総データ量 182.8 GB(csv、h5、html、json、mtx、tiff、parquet、tsv、xenium、zarr)
コメント(利用にあたっての制限事項) NBDC policy

 

提供者情報

研究代表者: 児玉 真

所 属 機 関: 東京山手メディカルセンター 病理診断科

プロジェクト/研究グループ名:-

科研費/助成金(Research Project Number):

科研費・助成金名タイトル研究課題番号
科学研究費助成事業 学術変革領域研究 先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム 22H04925 (PAGS)

 

関連論文

タイトルDOIデータID
1 Tertiary lymphoid structure as a therapeutic target of Crohn’s disease: modulation by TNFα blockade doi:10.1101/2024.11.23.625032 JGAD000830
2

 

制限公開データの利用者一覧

研究代表者所属機関国・州名研究題目利用データID利用期間