NBDC Research ID: hum0472.v1
研究内容の概要
目的: 脳梗塞や外傷等により傷害された大脳皮質神経細胞は、原則回復せず、運動麻痺などの後遺症が永続する。治療方法の一つとして、多能性幹細胞から分化誘導した神経細胞の移植が考えられる。これまで、ヒトES細胞を用いて大脳オルガノイドを分化誘導可能であることを示したが、臨床応用には、HLAを適合させた他家移植が可能である点において、ヒトiPS細胞の使用が望まれる。本研究では、ヒトiPS細胞を用いた大脳皮質神経細胞製剤の開発に必要な、ヒトiPS細胞から大脳皮質神経細胞への分化誘導方法の確立や、当該分化細胞の安全性・有効性の確認等の非臨床試験を行う。また、将来の産業化を見据えた大量培養や自動化の検討を行う。
方法: オルガノイドをNeuron Dissociation Solutionsを用いて単一細胞に分散後、10%(v/v)KSRと10μM Y-27632を添加したHBSSで再懸濁した(1,000細胞/µL)。細胞懸濁液をChromium Next GEM Chip G(2000177 10X Genomics)にロードし、ChromiumコントローラでGel Beads-in-Emulsionを得るために処理した(標的細胞数3000細胞)。ライブラリ調製後、RNA-seqを行った。
対象: 健常者1名の末梢血から樹立されたiPS細胞から大脳皮質神経細胞に分化誘導して作製したオルガノイド
データID | 内容 | 制限 | 公開日 |
---|---|---|---|
JGAS000726 | NGS(scRNA-seq) | 制限公開(Type I) | 2024/08/23 |
※リリース情報はこちら
※制限公開データの利用にあたっては、利用申請が必要です。申請方法はこちら。
分子データ
対象 | 健常者1名から樹立されたiPS細胞から分化誘導したオルガノイド:9検体 |
規模 | scRNA-seq |
対象領域(Target Captureの場合) | - |
Platform | Illumina [NovaSeq 6000] |
ライブラリソース | オルガノイドから抽出したRNA |
検体情報(購入の場合) | - |
ライブラリ作製方法(キット名) | Chromium Next GEM Single Cell 3’ Reagent Kits v3.1 |
断片化の方法 | 上記キットに準拠(酵素反応) |
ライブラリ構築方法 | Paired-end |
リード長(除:バーコード、アダプタ、プライマー、リンカー) | 150 bp |
Japanese Genotype-phenotype Archive Dataset ID | JGAD000859 |
総データ量 | 401.6 GB(fastq) |
コメント(利用にあたっての制限事項) | NBDC policy |
提供者情報
研究代表者:髙橋 淳
所 属 機 関:京都大学 iPS細胞研究所 臨床応用研究部門 神経再生研究分野
プロジェクト/研究グループ名:-
URL: https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/research/takahashi_summary.html
科研費/助成金(Research Project Number):
科研費・助成金名 | タイトル | 研究課題番号 |
---|---|---|
日本医療研究開発機構(AMED) 再生・細胞医療・遺伝子治療実現加速化プログラム | iPS細胞を用いた脳梗塞治療実現のための応用研究 | JP23bm1223005 |
日本医療研究開発機構(AMED) 橋渡し研究プログラム | 脳梗塞に対するiPS細胞由来大脳皮質神経細胞移植の開発 | JP24ym0126160 |
関連論文
タイトル | DOI | データID | |
---|---|---|---|
1 | Validation of non-invasive morphology-based selection of cerebral cortical organoids by paired morphological and single-cell RNA sequencing analyses | JGAD000859 | |
2 |
制限公開データの利用者一覧
研究代表者 | 所属機関 | 国・州名 | 研究題目 | 利用データID | 利用期間 |
---|---|---|---|---|---|