NBDC Research ID: hum0439.v1

 

研究内容の概要

目的: 家族性高コレステロール血症(Familial Hypercholesterolemia: FH)は、low density lipoprotein(LDL)受容体関連遺伝子の変異による遺伝性疾患である。遺伝的背景のない高コレステロール血症に比べてFHでは、LDL-C増加の程度が著しく、動脈硬化の進展が早く、また、それに伴う臓器障害の程度も強いため、動脈硬化性疾患の予防を目的としたLDL-C低下治療が必要である。FHヘテロ接合体患者は500人に1人以上、ホモ接合体患者は100万人に1人以上の頻度で認められ、わが国におけるFH患者総数は、25万人以上と推定される。様々な遺伝性代謝疾患の中でもFHは最も頻度が高く、日常診療において高頻度に遭遇する疾患といえるが、FHヘテロ接合体患者が正しく診断されているわけではない。そのため、FHの診断に役立てる目的で遺伝子検査を行うこととした。

方法: LDLR遺伝子およびPCSK9遺伝子について、CRISPR-Cas法を用いてゲノムを切り出し、ナノポアシーケンサによる解列決定を行う

対象: FH患者5名、対照1名

URL: http://kyoto-u-cardio.jp/kisokenkyu/metabolic/

 

データID内容制限公開日
DRA017996 NGS(Target Capture) 非制限公開 2024/02/27

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分子データ

DRA017996

対象

FH(ICD10:E780):5症例

対照者:1名

規模 Target Capture
対象領域(Target Captureの場合)

LDLR(Low-Density Lipoprotein Receptor):Chr19: 11089463-11133820

PCSK9(Proprotein Convertase Subtilisin/Kexin Type 9):Chr1: 55039548-55064852

※CRISPR-Cas9により全ゲノムからLDLRとPCSK9遺伝子を特定切断後、シーケンスアダプターを加えターゲットシーケンシングを実施している。ライブラリ作成時、バックグラウンドDNAを除去していないため、他領域のリードも少量含まれている。

Platform Nanopore [MinION]
ライブラリソース 末梢血から抽出したDNA
検体情報(購入の場合) -
ライブラリ作製方法(キット名) Cas9 Sequencing Kit(SQK-CS9109)
断片化の方法 -
ライブラリ構築方法 Single-end
リード長(除:バーコード、アダプタ、プライマー、リンカー)

LDLRの位置でリード長:最大46.2 kb

PCSK9の位置でリード長:最大26.5 kb

DDBJ Sequence Read Archive ID DRA017996
総データ量 5.9 GB(fastq)
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提供者情報

研究代表者: 尾野 亘

所 属 機 関: 京都大学大学院医学研究科 循環器内科学

プロジェクト/研究グループ名: 脂質異常症に関わる遺伝子と病態との関連の検討

URL: http://kyoto-u-cardio.jp/kisokenkyu/metabolic/

科研費/助成金(Research Project Number):

科研費・助成金名タイトル研究課題番号
科学研究費助成事業 基盤研究(B) 長鎖非コードRNAの循環器疾患における機能解明と疾患治療への応用 JP20H03675

 

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タイトルDOIデータID
1 CRISPR-Cas9-guided amplification-free genomic diagnosis for familial hypercholesterolemia using nanopore sequencing. 投稿中 DRA0017996
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